若年性更年期とPMSの症状の違いは?生理不順だけでは見分けられない?

若年性更年期障害と症状が似ている病気にPMS(月経前症候群)があります。一説には若年性更年期障害というものは存在しないという見解もありますが、病院で両者の診断がされている現状を踏まえた前提で分けて考えてみようと思います。若年性更年期障害でもPMSでも生理不順は症状として現れるので、「わたし、若年性更年期なのかな?」と思っている方が実はPMSだったりすることが良くあります。このページでは、若年性更年期障害とPMSの違いについてまとめてみます。

若年性更年期障害で良くみられる症状

若年性更年期障害では多くの場合症状が単一で現れることが少ない為、更年期障害の諸症状のような不調をどれぐらい感じているかを一度チェックしてみることが大切です。
病院にかかる前にご自分の悩みや症状をきちんと把握しておくことで医師にも具体的な主訴を伝えられます。

生理不順 月経痛 肩こり 頭痛 むねやけ 胃痛 易疲労性 のぼせ(ホットフラッシュ) 耳鳴り めまい お腹の調子が悪い 頻尿 不眠 抑鬱 いらいら 倦怠感 注意力の低下 集中力の低下 記憶力の低下 多汗 性交痛 冷え性 動悸 むずむずとしたかゆみ 肌荒れ

若年性更年期障害の場合も、診察科ははじめから女性外来や婦人科にかかる方がおすすめです。婦人科というと妊婦さんのイメージが強く行きづらいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、産婦人科も行ってみるとかなり若い女性から年配の方まで、妊婦さん以外の幅広い年齢層の方が受診していますのでそんなに場違い感や緊張することもありません。どうしてもという方は個人のクリニックではなく大病院にかかるというのも手です。

PMSの症状は様々で月によっても異なる

PMSの症状は個人差が激しく、また毎月重くなる症状が変わったり、新たな症状が現れたりすることが多い病気です。その症状は200種類とも言われており、素人判断は難しいようです。しかしながら、よく現れる症状というのはあります。

いらいら 感情が不安定 抑鬱 そわそわ 焦燥感 易怒性 胸の張り 胸の痛み 倦怠感 頭重感 頭痛 肌荒れ 過食 むくみ のぼせ 過眠 不眠 急な体重増加

特にPMSの方の悩みで多いのは胸の張りや痛みではないでしょうか?なぜPMSで胸の張りや痛みが強く出るかというと、この後にも後述させて頂きますが、PMSの症状は黄体ホルモンであるプロゲステロンが優位な状態にある時に起こります。そしてプロゲステロンの働きの一つに、妊娠に向けて身体の中の水分量を減らさないようにする働きがあります。この働きが強すぎると、体内の余分な水分や老廃物が排出されずむくみが酷くなります。この時にリンパの流れが悪いと乳房に余計な水分が溜まってしまい張りや痛みの原因のひとつになります。また乳腺自体も血管が広がりますので、さらにハリや痛みを助長することになります。

若年性更年期もPMSもホルモンバランスの崩れが原因?

若年性更年期障害はホルモンバランスの乱れが原因の病気です。一方のPMSもホルモンバランスの乱れが原因であろうと考えられていますが、まだはっきりとわかっていないようです。女性ホルモンのエストロゲンよりもプロゲステロンが優位になった時、つまり基礎体温が高温期にあたる時期にPMSは起こると考えられています。

 

若年性更年期障害は、エストロゲンをはじめとする女性ホルモンが全体的かつ慢性的に減少することで起こります。ですから、どちらの病気も生理不順が起きる為素人判断では診断が難しい症状です。

 

しかし、PMSと若年性更年期障害では決定的に異なる見分け方のポイントがあります。それは、PMSでは症状が月経前の一定期間に現れるのに対し、若年性更年期障害では慢性的に症状が続くことです。若年性更年期障害が疑われる年齢層は20代〜30代ですが、病院に行ってみたら実はPMSだったということも少なくありません。

 

またPMSでは、イライラ、抑鬱と言った症状がメインですが、発汗、のぼせ、動悸、肩こり、不眠と言った症状は若年性更年期障害に多くみられる症状です。しかしながら、不眠や肩こりは慢性化しているPMSの方もいらっしゃいますので、最終的な判断は病院の診断にゆだねるのがベストです。

採血によってホルモン量を測定するのがベスト

PMSか若年性更年期障害か迷ったら病院の女性外来もしくは婦人科へかかって血液検査をしてもらうのが一番安心です。採血によって女性ホルモンの数値を測定してもらうことにより、PMSなのか、若年性更年期障害なのかだけでなく、女性ホルモンが減少している原因を探ることが出来ます。
正確な診断が付かなければ治療することもできませんので、症状が重い場合はまず病院の診察を受けてみることをおすすめします。